缶スプレーのペイントは、ボタン一つでシュッと吹いて色を塗るだけの簡単そうな作業に見えるが、綺麗な仕上がりを目指すには高度なテクニックが必要だ。
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スプレーを使った車のDIY塗装のコツ!単純だが根気が肝心
車のスプレー塗装は慣れた人がやっているのを見ると、いかにも簡単そうにこなしているように見える。ところが実際には、
といった具合に、複数の動作を同時にこなす高度な作業なのだ。いきなり最初から大成功は無理。コツをのみ込むまで失敗も覚悟。自転車の乗り方と同じように、実際に身体で覚えるしかないものだと心得ておこう。でも心配は無用。失敗しても何度でもリカバリーは可能だ。
きれいに塗装するためになによりも大切なのは下地を整えること。これを怠ると塗料が点々と弾かれたり、色ムラを生じたり、くすんでしまうこともあるからだ。
下地の作業はまず、プラサフ(プライマー・サフェーサー)と呼ばれる下地塗料を数回に分けて吹き付け、完全に乾燥(最低1時間)した後、#1000前後の耐水ペーパーで研磨して平らに仕上げる。
なお、研磨によってプラサフ周囲の古い塗装に生じた研磨キズも、そのままでは塗装後に表面に浮き上がるので注意。コンパウンドで均しておくことが大切だ。
身近で手軽に扱える便利な缶スプレーは、スプレーガンのような細かな調整は不可能。とはいえ噴射量は調整できるし、ノズルの角度を変えることで噴射される塗料の向きが縦・横方向へと変化させることができるなど、機能を使いこなせばかなり高度な仕上がりを実現可能だ。ちなみに、出荷時のノズルの噴射向きは縦方向に設定されている。